小アルカナの中でも好きなカードのひとつ。
ペンタクル(コイン)のエースです。

左は植物をテーマにした「ハーモニアスタロット」、右はオーソドックスなライダーウェイト版。
小アルカナには4つのグループがあります。
カップ(杯)=水、春、愛情、創造、日(時間)
ワンド(杖)=火、夏、仕事、知性、人間関係、週(時間)
ソード(剣)=風、秋、情報、理性、月(時間)
ペンタクル(金貨)=地、冬、物質、財産、経歴、年(時間)←イマココ!
それぞれ10枚のカードと、コートカードと呼ばれる人物のカードがあります。(キング、クイーン、ナイト、ペイジ)
トランプにナイトとペイジを足したのが小アルカナですね。
数で展開されるのが小アルカナなので、占ってみても、
大アルカナが出てくれば結果の意味はそちらの方が優先されます。
小アルカナはマイナーアルカナとも言い、大アルカナはメジャーアルカナとも言います。
タロットと言うと大アルカナの方がマンガやゲームにもよく出て来ますね。
カードの名前がそれぞれちゃんとあるので、題材にしやすいです。
ペンタクルはじっくり時間をかけるものを象徴していて、
技術とか家庭とか財を表すのですが、
ペンタクルのエースは小アルカナの中でも最強のカード!
意味の強さでは大アルカナの「世界」に匹敵します!

見るからにウハウハな「世界」(ザ・ワールド)のカード。
個人的には「世界」が出た時よりペンタクルのエースが出て来た時の方が嬉しいです。
キーワードとしては、
長く永続的な関係を築きたいという願望
繁栄、精神的な愛、幸福、満足、地上の楽園
成就、完全、完成、潜在的パートナーとパートナーシップペンタクルは主に財を表すカードですが、
ペンタクルのエースはそれを土台にした精神的充足も豊かさと考えます。
恋愛の相談をされて占ってみた時、
タロットを知っている人ならカップではなくペンタクルが出て来ると複雑な顔をするんですが、
カップは愛情を示すカード、ペンタクルは愛を示すカードです。
恋愛の始まりならカップはいいでしょう。豊かで楽しい恋愛が出来ます。
長い付き合いを望むふたりなのだとしたら、
ペンタクルのエースが出たら結婚を考えてみるのもいいかも知れません。
経済的にもいい時期ですよ、とペンタクルのエースは教えてくれるんです。
なんてったって
地上の楽園ですから!
勉強や仕事運の時だって、楽しく万全の成果を得られる時、と読めますから、心強いカードです。
ライダーウェイト版の方ではひとつの金貨をしっかりと手にしていますね。
偶然や一過性のラッキーじゃなくて、それが確かな実績があって得られる幸運であること、
努力が実って幸せとなることを教えてくれるカードです。
更に、エースは物事の始まりを表すカードでもあるので、
これが幸運のほんの始まりであると教えてくれてるんですね。
希望にあふれるカードでしょ?
逆位置で出てしまったとしても、幸運は変わりません。
ただ、自分がその幸運に恵まれたことに気付けるかどうかです。
逆位置で出てしまった時は、
「恵まれてることに気付けてる?」
「独り善がりになってない?」
ってカードが確認してくれてるものだと私は考えてます。
どんなカードもそうなんですけど、逆位置で出てしまったからって悪い意味になるものはありません。
(「塔」のカードはむしろ逆位置の方がいいけど)
逆位置で出た時は、カードが何かしらのメッセージを伝えようとしてくれてるんだと思います。
ブログの一番に「占いなんて当たるわけない」と書きましたが、私がそう考える理由があります。
ややこしい心理学的な話は省略しますが、人間には直感というものがあります。
心理テストはその直感を利用して深層心理を探るものなんですね。
人の運勢を占う時、その結果は必ず本人に心当たりがあるものなんです。
普通の人が想像するような予言めいたものを占いというのなら、
本人には予測しえない、聞いた時は「なんだこれ、当たってないぞ」と思うものこそが占いなんだと思います。
或いは、当たっていないと感じるのは耳に痛いアドバイスだからなのかも知れません。